最近鳥さんブームで気になっているからインコを飼ってみたいな!
とても素敵な考えですね。
でも何も知らずに簡単に鳥さんを迎えてしまうと後々困ることが出てきますよ!
え?鳥を飼うって、場所もとらないし簡単じゃないんですか?
そう思われがちですよね。
生き物の事ですから、先に知っておくべき事をお伝えするので
よく考えた上でお迎えしてあげてくださいね。
まだ鳥さんを飼ったことがない、飼ってみたいな、とお考えの方は是非この内容を参考にしていただけたらと思います。
(インコなどの小さめの鳥さんを対象としています)
鳥はどんな生き物?
愛情深いが故に飼い主に依存する
毎日必ず放鳥してスキンシップをとりましょう
小鳥達は自然界では仲間といつも一緒に生活しています。
それもあって人間と暮らす鳥さんはあなたとの絆や繋がりが全てです。いつも一緒にいたいのです。
とにかくそばにいたいので、1日のうち最低でも30分×2回はカゴから放鳥して遊んであげて下さい。
それが出来ないのなら飼わない方がお互いの為だと思います。
出して欲しくてカゴの中から訴えるように鳴きます。
呼び鳴き、といいますが、「うるさい!」なんて言って冷たくあしらわないで下さいね。
体の構造上フンのしつけは出来ない
犬猫などのように決まった場所で排泄はできません。しつけは無理だと思って下さい!
鳥は飛ぶために体を軽く必要があるため、とことん無駄をなくすように進化してきました。
その一環として体の中の余分なものをすぐに排泄するようになっているのです。
あらゆるところへフンをします。カーテンレールの上や冷蔵庫の上・・・
行ける場所へは必ずフンをする、と思っていて下さい。
10分に一度はする感じかな?
でも臭いは全くないです。ティッシュでサッと拭き取れる程度の大きさです。
集団生活・昼行性の生き物
家を留守にしがちな人には向かないです
インコは集団生活を送り、仲間との絆も強いです。ですので孤独を嫌い、飼い主がいないととても寂しがります。
旅行が趣味だったり、仕事が忙しかったりと何日も家を開けたり朝早くから夜遅くまで誰も帰宅しないようなお家の方は飼うのはやめた方がいいと思います。
規則正しい生活を送ってあげられること
明るい時間に行動する昼行性の生き物ですので、規則正しく朝は起こしてやり、夜も日が暮れたらカゴにタオルなどかけて寝かせてあげて下さい。
夜は静かに眠るので、夜中に音を立ててうるさい!ということはありません。
夜中になっても煌々と光る電気の下で起こしていては長生きできる子も出来なくなってしまいますので注意して下さい。
かじるいたずらをする
かじられても叱らなくてよい環境づくりを
鳥はくちばしを使ってものをかじる事で脳が発達してきました。かじることは鳥さんにとって大事な遊びと共にストレス発散でもあります。
決して叱らないでください。
対策としては、かじられたくない物は目につく場所に置かない事。これしかないです。
オカメインコくらいの大きさになると、壁の角を壁紙ごとかじったり、電気コードをかみ切ったりとあります。充分気をつけてほしいです。もしも電気コードに電気が通っていたら・・・。鉛をかじって鉛中毒になってしまったり、ということもあります。
逆にかんでも差し支えないもの、新聞紙や広告などは出しておいてあげるとかじって遊びますよ。
そもそもしつけができない
鳥は犬のように主がいて、そこに従う関係で成り立っていません。一丸となり行動を共にし絆を深めています。
その為、犬を叱るように大声を出してしかったり、間違っても叩いてはいけません!!!
数年間既に一緒に過ごして良好な関係を築いていたとしても、その一瞬ですべてが崩れ去ると思って下さい。
二度と良好な関係には戻れない!!
指や体のどこかをかじられてウッ!となっても、ぐっとこらえて下さい(>_<)そしてくちばしをそーっとつかんで優しく外すように離してあげるのです。だめだよ~っと声をかけながら。反射で手ではらってしまったりもあるかもしれませんが、とにかく我慢!
体調の変化がわかりにくい
鳥を看てくれる動物病院が近くにあるか
これも鳥の習性からくるものなのですが、鳥は野生において弱っているところを天敵に悟られることは、イコール死、に直結するのでギリギリのところまで体調不良を隠します。悟られれば狙われて襲われるからです。ですのでその習性のせいでペットの鳥さん達も体調が悪いことを隠してしまいます。飼い主があれ?と気づいたときにはだいぶ症状が進んでいる場合が多いです。日々のお世話をする上でフンの状態をチェックしたり、鳴き声が少ないなとか、目に元気が無いな、とか小さな変化は必ずあるはずです。気にかけるようにしましょう。
体調が悪いと感じたら鳥を看てくれる病院へすぐに受診してあげて下さい。一刻を争います。
私も飼っている鳥さんを日頃からみていてもなかなか気づいてあげられないんです。思い返せばそういえばあの時・・・と思うことはあるのですが…。
日頃のお世話とコミュニケーションが大事になってきますね。
長寿である
別記事で紹介していますが、ペットとしてお迎えする小鳥は品種にもよりますが、寿命は短いとだいたい5年ほどなのですが、長いと20年ほどですのでとても長寿です。これから飼おうかとお考えの飼い主さんは今おいくつでしょうか?鳥さんが最期を迎える時までお世話できますか?
自分自身に何かあったときに代わりに世話をしてくれる人はいますか???
頼める人がいるかどうか、その点もよく考えておかなければならないと思います。
もしもの時が実際に起きてしまったら、大切な鳥さんは行き場を失い、かなしい最期を迎えることになるかもしれません。
それは絶対に避けて欲しいです。
家族や友人の協力は得られるか
上にあることと同じようなお話になるのですが、もしもの時にお世話をしてもらえる協力者はいるでしょうか。
そもそも、同居人やご家族がいる方はきちんと生き物を飼うということをみなさんにお話されていますか?
自分一人ではない、ということは全員で気をつけて鳥さんをみてあげなければならないんです。
- 誰かが知らない間に窓を開けっぱなしにしていたら?
- 床を散歩している鳥さんに気づかずにドカドカ歩いてしまったら?
- 放鳥に気づかず、棚を勢いよく閉めたらそこに鳥さんが……
色々な危険が潜んでいます。鳥さんは小さいので踏まれたり挟まれたりして亡くなる事故が多いですし、
網戸や窓が開いていて逃げてしまうという事故も残念ながら多いです。見つかることはかなりレアケースです。
このような悲しいことが起きないためにも、皆で協力出来るようにしましょう。
なんだか……簡単だなんて言っていた事がとても無責任だったと反省です・・・
色々と気にしなければならないことがいっぱいですよね。
それでは次は鳥さんをお迎えする準備です
必要な飼育道具と値段の目安
意外とお金がかかります
これだけあればお迎え出来ますが詳しくはお店の方へ聞いて下さいね。
- ケース・給餌容器 1,500〜4,000円
- 鳥カゴ 3,000〜10,000円
- エサ シード1,000円前後 ペレット2,000円前後
- 栄養剤 1,000〜2,000円(シード食の子は栄養が偏る為必要)
- ヒーター 3,000〜5,000円
- サーモスタット 3,500〜5,000円
- 温湿度計 1,000円~
- おもちゃ 1,000円〜
寒さに弱いので冬はヒーターをほぼ一日中付けることになります。電気代がかかります!
もしもの時の対処方法
病気かな?という時は病院へ連れて行くことは当然なのですが、優先してすぐにやることがあります。
とにかく暖めることが大事
病気時に活用できるプラケースや小さな運搬用カゴに鳥さんを移し、暖房などを使って30℃くらいになるように温めてください。
鳥はとにかく温めることで内蔵や体の機能が活発になり、体調が改善することが多いです。
それからすぐに動物病院へ連絡し、早めに看てもらいましょう。
まとめ
鳥さんについてお伝えしたいことは以上です。
どうでしょう、鳥さんを飼うことへの参考になりましたか?
はい。お話を聞けてよかったです。犬猫とは全く違ってましたね!
そうですね。
インコを飼うためにもっと深く書かれた飼育本もありますから、
それらを購入してよく読むこともおすすめします。
早速買って帰ります!
よく読んで、家族とも話し合ってお迎えするか考えてみますね。
- 愛情深いが故に飼い主に依存する
- 体の構造上フンのしつけは出来ない
- 集団生活・昼行性の生き物であるため、留守が多い人には不向き
- かじるいたずらをする
- しつけはできない
- 体調の変化がわかりにくい
- 長寿である
これらのことを忘れないように、お迎えを検討してくださいね。
家族になると家の中が明るくなって、かわいくてたまらないですよ!